iPhoneのホワイト系のモデルって、ガラスとフレームのフチとかホームボタンのフチにできる影がかっこわるいと思っていて、iPhone 6世代になってからだいぶ改善されたとは思うんだけど、やっぱり白いのはあまり気に入らなかった。
ぼくにとってのiPhoneはゲーム機でしかないので、ゲームしてるときにも白いフチは視界の隅で結構気になる。iPhone 5cみたいにフロント側は黒で統一すればよかったのに……
iPhone 6 Plusのフロントパネルは2015年1月現在でも買おうとするとまだ4万円くらいするので、もうちょっとお金を掛けずに色を変えましょうというのが今回の趣旨です。あ、先に言っておきますが、出オチですよ。
iPhone 6世代のフロントパネルはガラスがフチに向かってラウンド加工されているので、そのままフィルムを貼るとラウンドしている部分は浮いてしまうため、ほとんどの保護フィルムはラウンドするキワ(ガラスより5mm程度内側)までしか保護しないようになっています。
ガラスがラウンド加工できるようになったのはCorningのGorilla Glass 2の特徴で、Galaxy S3/Note 2くらいの時代(2012年)に一瞬だけ流行ったんだけど、ラウンド加工時に微細な欠けが入ることが避けられず、些細な落下時にその部分から一気に割れることが多くてこれまた一瞬で廃れた。
Gorilla Glass 3以降はCorningも反省してラウンド加工を推奨しなくなり、2013年以降は今までのようなガラスがフラットな端末が生産されるようになりました。それを、なぜかAppleが2015年も間近になって今さら持ってきた。騙されて在庫処分に協力させられたのかな……
で、だ。どんな経緯であれ世の中でもっとも売れている端末が使っちゃったものは仕方がないので対応しないわけにはいかなくて、『フィルムのフチにラウンド加工して』『フチ側のシリコン吸着剤が柔軟でガラスのアールにフィットしやすい』という2点の特徴を持った〝フチまで保護フィルム〟が素材のPET・ガラス問わずいくつかリリースされています。知ってるかい、Galaxyの時代はこんなもんいっさい作られなかったんだぜ……
今回はTrinityのSimplismブランドから『Frame Glass Protector』を使いました。最近アンチグレアタイプも出たんだけど、これは見つけられなかったので光沢タイプで。
http://trinity.jp/news/2015/01/5295.htmlフィルムは実際にはケースとのアタリを考慮して、ガラスのキワからは1mmくらい内側までの寸法になっています。もっとギリギリまでの製品もあるにはありますが、これだとケースを使った際にフィルムが端から浮いてきます。ケースを使うか使わないかでどのタイプを使うか決めるとよいでしょう。
フィルムで色を変えてもホームボタンの色が変わらないじゃん! と思うんですが、M's select.『iFinger Button sticker』というちょうどいいプロダクトがあります。シール状ですが、貼ってもTouch IDの指紋認証がちゃんと動作します。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00NMD98TG/この〝M's select.〟というメーカー、今どき珍しくWebサイトすら存在しないようなのですが、モノをよく見るとまあちょっと安っぽい(言ってしまえば中華クオリティ)ですがちゃんと動くので、フィルムのキワの部分と同様に多少は妥協しましょう。
あと、ボタン部分のカラーがブラックだと、リング部分がゴールドのものしかラインアップに存在しないようです。
Trinityのフィルムは、フィルムの上下に貼付時に使うためのタブがついていて、これを持って貼ることでまっすぐに貼れるようになっています。本体上部のイヤースピーカーやフロントカメラとセンサ部、本体下部のホームボタン部、どちらもきっちりクリアランスが取られていて寸法が正確です。
フィルムを貼ったあと、ホームボタン部にiFingerを貼り付けるときっちり合わせられてよいでしょう。
iFingerは0.3mm厚程度のガラスフィルムを前提に作られているようで、0.25mm程度のPETフィルムだとほんのちょっとだけボタン部分の浮きが気になります。ぼくは上からもう1枚アンチグレアフィルムを貼っていて、これで違和感がなくなります。
フィルムに切り欠きのある部分、特に本体上部は地の白い色がフチ状に見えている部分がありますが、純正ケースを付けているぶんにはガラスのキワ部分はほとんどカバーされるので、ほぼ黒に見えます。
ケースを外すとこんな感じ。シルバーとゴールドのモデルはバンド色がホワイトなので、まあそこからのホワイトラインと考えればフチもこんなもんかな…… みたいな気持ちにも。
お手頃価格(合わせて2,000円くらい)での対処なので完璧ではありませんが、ホワイトを買ってやっぱりイヤだったケース以外にも、ブラックかつゴールドが欲しかったなどの向きにもおすすめできるような気が、ちょっとだけします。