Windows 8.1 with Bingが流行った時代、その流行を支えたのが8インチタブレットの存在でした。Venue 8シリーズもそんな8インチWindowsタブレットのひとつです。
プロセッサがAtom Z3745D (1.33GHz), DDR3 シングルチャネル 2GB, eMMC 64GBに8インチ1280x800のIPS液晶と、システム構成としては非常にチープ(※この当時のWindowsタブレットとしては非常にスタンダードな構成)ですが、Venue 8 Proの特徴として、オプションにアクティブスタイラスが存在します(Venue 8 Series 3000は対応していません)。ここが差別化要因。
今回のものはVenue 8 Proで、上位モデルです。買ってみたらOSがWindows 8.1 Proだったので、そっとWindows 10 Pro (FCU)にアップデートしました。Office 2013 Home Businessのライセンスも付いていますが、Office 2016 Pro Plusに入れ替えました。
Dellは『SupportAssist』という純正ツールを入れると、ドライバのアップデートなどを半自動で行うことができます。Windows Updateで更新されないドライバも多いので、こちらでの対応が必須。
なお、プロセッサ自身はx64なのですが、Windows 64bit版を入れようとすると途中エラーで落ちるので、要求される何かの命令セットが足りないのかも。まあメモリも2GBだし32bit版で問題はない。
ストレージが64GBと若干心許ない容量ですが、普段使うアプリとDropboxのデータをひととおり入れて空きが18GBくらい。割と残りました。
4コアのAtomなので、昨今PCで行われるだいたいの作業は軽くこなすことができます。いつものアプリを大体入れてもほとんど躓くことはなかったんだけど、秀丸の「(ファイル)読み込み処理の高速化」が有効だと途中までしか読めないテキストファイルがあって、そこだけハマった。メモリ周りかな。
Venue Active Stylus (RTMND)
Dell純正オプションのアクティブ方式のスタイラスです。ペンの太さ・重さともにいい感じです。シーソータイプの2ボタン式。うっすらとDellのロゴが押されています。世代が何世代かあるのですが、Venue 8 Pro/11向けの最終版がRTMNDです。
最初のころのはWacom EMR系のスタイラスに到底かなわなかったようですが、RTMNDは結構頑張れる感じがあります。
とはいえ、とはいえ…… ソフトウェアの最適化にもよるんだろうけど、この差ですよ。
RTMNDは1本の曲線を思ったとおりに引くのが想像以上に難しく、何度も修正を入れることになります。比較に使ったGalaxy Tab S3のWacom EMRペンは、思った場所に思った筆圧で、極めて自然に描画されます。
メモを取るには使えるだろうけど、ちょっとこれでラフを描くのは厳しいかなという感想を持ちました。
なお、スペック的にもGalaxy Tab S3のほうが3倍くらいスコアが高く、お値段も9倍くらいするので、快適度の違いはそういう部分からも現れていると思います。