2017年10月18日水曜日

macOS Sierra on Huawei MateBook

Windows 10 Fall Creators Updateが出た記念に、久しぶりのOSX86エントリだよ! High Sierraにしようか迷ったけど、安定度を選んだ。まあ、一度組んでしまえばアップデートでどうとでもなるので、Skylake世代のプロセッサをサポートしていれば、好きなバージョンでよいです。

さて、こういう2-in-1でOSX86を遊ぼうという人は相当酔狂なので、案の定この端末のための情報は見当たりませんでした。ただ、純正のキーボードフォリオが内部的にはUSBからのPS/2接続なので、Mi Notebook Airより苦労しないと思うんですよ。I2C滅べ。

とりあえずClover EFIの入ったUSBメモリでブートして、F4キー押下で生DSDTを取得します。で、ほかのマシンでパッチをあてる。いわゆるコモンパッチだけでいいです。
必要なkextは割と少ないんですが、パッチ済のDSDTを入れておかないと起動してこなかったので(Skylakeだからね!)、Skylakeのクセさえ把握していれば楽な部類だと思います。
あとはSierraのインストールUSBメモリを作り、Clover EFIを入れ、作ったDSDTなどを仕込んで、インストーラ起動用のUSBメモリを作ります。

Clover EFIのconfig.plistは、最初は ig-platform-id を無効なもの(0x12345678とか)にしておかないとカーネルパニックして死にます(もしくはFake IDで対策を!)。ほかはそんな注意すべき点はなかったかと。無効なig-platfgorm-idで起動してキャッシュを作った上で、正しいig-platform-id (0x191e0000)で起動させればあとは大丈夫。これでQE/CIが効く状態になるはずです。

動かないのはタッチパネルとWi-Fi、Bluetoothなので、それら(タッチパネル除く)はUSB接続でどうにかするのですが、この端末はUSB-Cがひとつしか出ていないので、本体からの変換でぶら下げるとほかのUSB機器が使えないということになります。純正ドックを買いましょう! なんか本体の中にはハーフハイトのmini-PCIeが刺さってるみたいなので、分解できる人は分解して換装すればよいことが起こるかも。

あと、Clover EFIが2160x1440ネイティブの画面解像度設定にするとたまに画面だけ表示されない(動いてはいる)状態になるので、Windowsの起動パーティション(通常はEFIパーティション)をデフォルト設定にしてタイムアウトも設定しておくといいかもしれない。Windowsが上がればだいたいのことはどうにかできる(macOSだとタブレット状態のときに何もできなくて死ぬ)。