2017年12月8日金曜日

Samsung Galaxy Note8 SM-N9500

発売前から欲しかったんですが、ちょうど香港行きが決まっていたので、そこで8万円台だったら買おう、みたいな気持ちで我慢しておりました。日本で買うとそもそも13万でない話。

Galaxy Noteファミリは中華圏で非常に人気が高いシリーズで、出せば売れるということからかなりの値段の下落スピードには期待していました。ちょうど新色『櫻花粉紅』(Blossom Pink)がリリースされて、空港からGalaxy Note8 一色でした。

本体

Mong Kokへ着いて『先達広場』へ行くと、1店だけ異常に安い店(他店と200HKDくらい違う、換算約3000円強の違い)があって、SIMロックフリー(※最近は香港でもSIMロックがあるものがあります)・Snapdragon搭載機・Blossom Pinkの条件で5780HKD (8.3万円くらい)だったので、これに決めました。店頭表示価格はSIMロックありでExynos搭載機の価格なので、SIMロックを解除してSnapdragonにすると1000円強お値段が上がるという感じですね。理由が明瞭なら表示価格より高くなってもよい。
SIMスロットとカメラのトラブルが多いらしく、この2点はお店側からチェックするよう言われてCMHK (中国移動香港)のSIMと通常撮影モードで軽くチェックしました。

オプション品

ケースは純正しか狙ってなかったんですが、LED View CoverとAlcantara Coverで悩んでいて、前者は実際見てみるとでかくて分厚く、これはないなと思って後者のピンクにしようと思いました。が、全然在庫がある店がなくて、最終的にcslの店舗(つまりキャリアショップ)で買いました。
本体のピンクは日本にないですが、ケースのピンクは日本にあって、日本版と海外版の違いはロゴがGalaxyになっているかSAMSUNGになっているかの違いです。ぼくは新しいGalaxyロゴが好きではないので、SAMSUNGロゴでよかった。

Galaxy Tab S3の付属ペン『EJ-PT820』も探したのですが、どうやら香港では単品の扱いがないみたい。Causeway BayとCentralの『Galaxy Store』があった場所へ行ってみても、どちらもなくなっていてSamsungは完全にオンラインにシフトしていた。

SIMカード

CMHKのSIMは何時に計測しても99Mbps超のダウンロードスピードが計測されて、スピードテストとしてはもはや何の意味もない感じでした。あとPCCWの光(?)もそんな感じで計測できなかった。とにかく回線が速い。
CMHKはVoLTEをサポートしていて、SM-N9500はDual SIM Dual VoLTE (DSDV)をサポートしているので、試しにCMHKの香港用SIMと香港+国際ローミング用SIMを同時に入れてみると、確かにどちらもLTEでの待ち受けが確認できた。

深センにも行ったので、データローミングして速度計測しても80Mbpsくらいふつうに出ていて、とにかく中港どちらも回線が速い。

ああ、SIM2はmicroSDカードと排他なので、そこだけ気をつけてください。

外観

ピンクと一口に言ってもいろいろなピンクがあるわけですが、櫻花粉紅=Blossom Pinkという名前のとおり、桜の花のような淡いピンクです。ガラスの光沢感はありますが、塗料にラメやヘアライン加工などが入っているわけではないので、比較的フラットな印象です。人によっては安っぽく感じるかもしれません。ぼくも思っていたピンクとは印象が違いました。

前面は全機共通の黒い全面ディスプレイなので、あとは金属管の強いフレームがピンクがかっているということが他の色との違いです。

全面ディスプレイは四隅が丸くなっていますが、Noteファミリは結構四角いのでこれは丸くなくてもよかったんじゃないかな…… なお、表示は普通に美しいのひとことに尽きます。

カメラ

さっきも書いたんですが、とにかく標準角の画角でカメラが使えるというのが最大のメリットでもあって、いわゆる〝背景ぼかし〟機能でもメインレンズは望遠側が使われています。
画面下中央付近に画角を切り替える (1x) (2x) のボタン表示が出るんですが、これがiPhoneなんかとは逆になっていてちょっと分かりづらい。押すとどうなるかではなく、今のモードを表示してほしい。

写した感じは派手って言う人もいるけど、センサがほぼ同じと言われているiPhoneがトーンを抑え気味で、Galaxyは取り込んだ色をそのまま出しているという感じなんだと思う。そういう意味では〝記憶色のカメラ〟ですね。Xperiaなんかとテイストは一緒。

S-ペン

ペンでできることがいっぱいありすぎて簡単に紹介するのが難しいんだけど、4096段階という筆圧検知は、数字だけ見ればハイエンドのグラフィックタブレットと肩を並べる数字だし、iPad Pro対抗のGalaxy Tab S3とも共通のペンなので、非常に自然な線が描けます。

惜しむらくはiPad並にペン対応アプリが充実していないことで、ここだけ残念。

使用感

6.3インチなので数字としては大きく感じるけど、縦長なので全体的にiPhone Plusシリーズよりコンパクトです。最近では太縁となっている5.xインチのXperiaファミリより幅が小さい。Infinity Displayは、もう見慣れてしまってS8のときみたいな衝撃はない。

スリープ状態でペンを取り出して画面にメモ書きできる機能が便利で、広東語を多少理解できてもしゃべれないぼくは、お店でメニューを頼むのに画面に書いて頼んでいた。

デュアルカメラの広角側26mm/望遠側52mmという数字も絶妙で、望遠側がほぼ標準角なのでポートレートが撮りやすい。それとカメラ周りのデザインが(S8比で)かなりよくなった。Galaxyのメカメカしさを残したまま、センサ周りを綺麗に収めている。

USB Type-C端子であることとイヤホンジャックが廃止されていないことも、最近の機種としては評価されるべき点ではないでしょうか。イヤホンジャックなくなりすぎ。
ただ、ここのところ他社ではスタンダードになっているステレオスピーカーではなく、相変わらずのモノラルスピーカーです。ここは頑なに守っていて何か理由があるんですかね。使用感が劇的に変わる部分ではないにせよ、ここで悪く言われるのは悲しい。

優等生すぎて、何が秀でているのか表現しづらいんだけど、よくできた電話機です。