2017年5月29日月曜日

Samsung Galaxy S8 Duos SM-G9500

コールドモックを触った程度では「ふーん」という感じだったんですが、動いているのを見たらいつの間にか支払いを終えていました。決して見てはならなかった。
中華圏(中国と香港)では中国移動グループが専売している感じになっていて、GSM/W-CDMA/CDMA 2000/TD-SCDMA/TD-LTE/FDD-LTEと非常に多岐にわたる(およそ現代で使われているすべての)ネットワークをサポートしています。DuosなのでデュアルSIM、もちろん3G+4GのDSDSができます。なお、SIM2はmicroSDと共用です。

Galaxyを買うの、Galaxy Note II以来ですね。お久しぶりです。

なんというかですね、画面を握っているという感覚がすごくて、没入感がすばらしい。カメラ周りのデザインがかっこわるいとか些末なことに感じます。

緩やかに歪曲した画面(Super AMOLED)と、背面も対称に歪曲したガラス。そして画面上下のシンメトリックさなど、非常にデザインのバランスがよいのもS8の特徴だと思います。

そうそう。Galaxyのアイコンでもあった背面に大きく飛び出したカメラですが、S8はカメラが飛び出てないんですよ。でも今までのGalaxyらしいきれいなカメラを実現している。F値1.7と明るく、1/2.55インチの大きめセンサ。12Mピクセルなので一般的な用途で困ることはないでしょう。もちろん光学式手ぶれ補正もあります。端末が(縦に)長いので指が映り込む事故も少なくてよい。

これだけ縦に長い端末で、指紋センサがカメラの隣に鎮座しているのがちょっともの悲しいのですが(指が届かない)、画面の下側中央を押すとホームボタンとして機能します。それで、顔認証なり虹彩認証なりを仕込んでおくと、画面上部あたりを何となく眺めていれば一瞬でロック解除されます。なのでまあ、指紋認証は(ロック解除よりも)意識的な決済とかパスワード代わりに使う感じでいいのかな、と。

USB QC 3.0・Qi・PMAと、有線でも無線でも充電できるバッテリー容量は3000mAhと比較的大きめ。USBはもちろんUSB-C 3.1です。

最近のハイエンド端末には珍しくイヤホン端子がありますが、ラウドスピーカーはこれまた最近には珍しくモノラル。あまりサウンドを意識した端末ではありません。Samsung ここはちょっと遅れてるよね。
付属イヤホンがAKGブランドのEarBudsですが、これはAKGの親会社であるHARMANをSamsungが買収したことを受けたもの。別売り99USDらしいですが、いわゆるドンシャリで高音が苦手な1,500~3,000円クラスによくありそうな音がします。AKGが監修したSamsungイヤホンという感が否めません。

音としてはHuaweiが展開している、同じHARMAN+AKGとのコラボで展開しているMedia Padシリーズのほうが本格的だと思います(あちらはAKGの片鱗が垣間見られる)。

Bixbyというデジタルアシスタント機能が付いていて、本体左側面中央のボタンからいつでも呼び出せます。しかし、それほど有用ではないのでこれをGoogle Nowなどに置き換えたい…… ボタン1個占有する意味が本当に不明で、カメラのシャッターボタンであってくれれば、みたいな気持ちにもなります。

〝今のお気持ちをお聞かせください〟

握った感じなんかはGalaxy S3を使っていたころのような小ぶり感で、色も似ているのであれが近未来にはこうなるのかーという。近未来感には非常に溢れた端末です。
表側の印象は溶けた飴、すなわちINFOBAR 2などに似たテイストです。溶けた飴の中に全面ディスプレイが入っている。
デザインが非常に美しいので、ケースなんかを無理に足したりしたくない感じなんですが、持つときのアプローチが何もないのでMATCHNINEの小ぶりなバンカーリングを裏面中央に装備しています。

なんというか、 iPhoneがどんどん長くなっていくクソコラ画像を一時期(iPhone 5発表時)みんな作っていたじゃないですか。あれに関して本当に謝罪したい気持ちなんですが、いやもう長い電話機使いやすいですよ。もうちょっと長くてもいいくらい。S8+行けたかもなという感じです。

ちょっと困っていることたち

実は現行ファームウェアではVoLTEができません。中国移動のサイトではVoLTE対応機種として挙げられていて、クイック設定に有効/無効を切り替えるトグルも用意されているのですが、「このソフトウェアバージョンでは機能しない」エラーが表示されて効きません。ぼくは片側がVoLTE契約のSIMなのでわりと困っていて、そのままだとデータ通信すらできないので、『4G Switcher』といういわゆるTestingSettingsを呼び出してくれるアプリを使って〝LTE Only〟に固定しています。Galaxy S8のTestingSettingsはなぜかSIM1の設定しかいじれないので、VoLTE SIMはSIM1に入れる必要があります。

デザインが美しすぎてケースに入れたくないみたいな気持ちもありますが、それは困っているというかなんというか微妙なところですね。初の裸運用端末になるかもしれない。

買ったものたち

NiLLKINの3D切削タイプの強化ガラスフィルムを買いました。AGCと書いてあるのでガラスとしてはDragonTrailですね。ちゃんとラウンドエッジになっている。

http://moumantai.biz/?pid=117068224

いわゆるハイブリッドガラスタイプのほうがよかったけど、たぶんそういうのは日本のアクセサリ市場で出てくると思うので、日本のキャリアからの発売待ち。

ケースは3つ。

まず、インナーケースのELECOM『PM-A14GLPRD』。iPhone 6用ですがうまいこと入ります。ジーンズの尻ポケットに入れるときの保護に。

次に、SPIGEN『Liquid Crystal』Glitter Crystal Quartz。結構大きくなります。

最後に、Samsung『CLEAR VIEW STANDING COVER』Violet。なんか背面がGalaxyロゴなのがちょっとださい。あとスタンド機能いらない。

なかなか決定打がないので、SkinomiのS8版が出ればいちばんいいかなとか思っています(現段階ではスクリーンプロテクターしかない)。

すごいなと思ったところ

全体的に近未来だと思うんですが、Android端末にしては非常にタッチパネルが低遅延なんですよ。Xperiaでゲームのキャプチャ撮ろうとすると一挙に遅延30msとかなって音ゲー全部BAD出て死んで、ソニーモバイルも死ねよみたいな気持ちになるんですが、Galaxy S8はGoogle Play Gamesの録画を走らせていても遅延が10msくらいです。これはiPhone 6sなんかとほぼ変わらない数値。もちろん録画していなければもっと遅延しない。

ダメだなと思ったところ

フェアプレイにしておきたいのでダメ出しも。とりあえず純正ケース分厚すぎるしスタンド機能とか要らねーよということは声を大にしておきたいところですね。せっかく本体薄く美しく作っておいて、ケースで倍の厚みでボテボテにしたら何の意味もないじゃん。それから、カメラ周りのデザインはやっぱり美しくないと思うので、そろそろ四角形にこだわるのやめればいいと思う。あと、たまに埋め込みホームボタン的な機能が働かなくて結局電源ボタン押さないといけないのがだるい。これはソフトウェア改修で直りそうですね。