2016年4月10日日曜日

ThinkPad X240sでOSX86する際のハマりどころ

例によって夢の話です。割と悪夢の気もする。

さて、「今回はしないぞ!」とWindowsを使う気満々で意気込んでいたのですが、結局OS X Yosemiteをインストールしてしまいました。El Capitanでないのは、『TotalTerminal』が動かないからというただそれだけです。

まず、ブートローダにChameleonやChimeraを使ってはだめで、Clover EFIである必要があります。それから、ACPIがVersion 6.1なので、DSDTにパッチを充てる際もDSLコンパイラが対応していないと大量のエラーを吐きます。あと、スリープが効きません。S3のステートまでは落ちますが、帰ってきません。毎回起動して使うゾという気概が必要です。

kext的には割とシンプルで、Intel HD Graphics 4400を5000に偽装するinjection kextなどを突っ込めば、それだけでQE/CIも効きます。Wi-FiがIntel製なのでUSBに追い出すわけですが、その影響でBluetoothがちょっと不安定な気がする。Wi-Fiアダプタは例によってPlanex Communicationの『GW-USNANO2』。

smbiosはMacBookAir6,2を偽装。これはCloverのconfig.plistで定義できます。たぶん6,2がいちばん構成が近い。

ここまでやって安定稼働するにはするのですが、TrackPadが、というかTrackPointのクリックボタンが仮想化された影響で、WindowsのようにTrackPadのその辺を押しても反応しません。そのままでは中央クリックや右クリックを諦める必要があります。

両方とも2本指スワイプと2本指タッチで同じ働きをしますが、根本的な解決のためにはThinkPad X250のTrackPadに換装する必要があるようです(これはTrackPointの物理的なクリックボタンが復活していて、X240シリーズとも互換性がある)。X240sはこの究極の合理化が美しさでもあるので難しいところですね。

// と思って部品を取り寄せてみたのですが、3つのボタンすべてが〝右クリック〟と認識されて、OSX86的には実用は高くありませんでした。あと、X240sだとよく言われている手順でベースパネルを切り抜いても1mmくらい飛び出ます。X240のようにツライチにはできません。