ThinkPad X1 Carbonを買って、〝点のモバイル〟と〝線のモバイル〟は異なるということを改めて認識したので、ThinkPad Xシリーズで最後の〝s〟型番を持つ、ThinkPad X240sを購入しました。
Ultrabookの要件が緩くなって、普通のXシリーズでもUltrabookと認められるようになったことが〝s〟シリーズ消滅の遠因のようですが、個人的にはキリのいい数字で終わってよかったんじゃないかと思います。
以下、ただの感想です。
ThinkPad X240sはHaswell世代のIntel Coreプロセッサを搭載する、パワーモバイルです。Haswellアーキテクチャの省電力性と2つある内蔵バッテリーのおかげで、バッテリー実稼働11時間ほどの能力を発揮してくれます。
最初は例によってOSX86しようと思ったのですが、ストレージをSanDisk Plus SSDに換装したところWindows 10 Proで軽快に動作するため、外出時の環境であれば十分耐えうるだろうと、当面はWindows 10のままで行こうと思っています。
ぼくはこの、ピーチスキン塗装もない、TrackPointのクリックボタンはTrackPadと一体型、ファンクションキーはFnロックを使わないと多用できない、究極の合理化が強引に進められた筐体を気に入っています。実重量は1.1kgくらい。他社製品と比べてたいして軽いわけでもありません。しかし、そこがThinkPad DNAだと思うのです。
本体の質感は、古き良きThinkPad iシリーズを思い起こさせます。そのくせキーボードは最新のアイソレーションキーで、古参ユーザーであればThinkPadの歴史を今一度振り返るのによい機種だと思います。全体的に質実剛健とした機種です。
拠点間を飛び回るに、ThinkPad X1 Carbonの1.4kgという数値は重い(そしてでかい)のですが、ThinkPad X240sはそれをかなり下回る軽快さ(そして塗装のヤワさを気にする必要がない!)なので、前者が点のモバイル・後者が線のモバイルとして活躍しています。
これで、現用しているThinkPadは、ThinkPad Tablet 2とThinkPad 8のタブレット2製品、ThinkPad X1 CarbonとThinkPad X240sのクラシック2製品、となりました。