2018年4月23日月曜日

Sony Xperia Z3 Tablet Compact LTE (SGP641)にAndroid 8.1のカスタムROMを入れたよ

いきなりですが、Xperia Z3 Tablet Compact LTEには2モデルありまして、主に台湾向けのSGP641とグローバル展開のSGP621があります。中身は一緒で対応バンドが違う。ぼくが持っているのは台湾版なので、ちょっと一工夫しないとグローバル向けのカスタムROMが入りません。

下準備

わかってしまえば案外簡単です。

  • ソニー公式でブートローダーのアンロックをする
  • XperiFirmでSGP621向け公式最終版23.5.A.1.291をダウンロードし、それをFlashtoolで〝SGP641向け〟としてFTFをCreateする
  • 上で作ったFTFを書き込む

これでSGP641が〝SGP621〟に見えるようになります。違いは対応バンドです(対応バンドはSGP641のまま)。ともかく、これでSGP621向けとされるROMを焼くことができるようになりました。

ROMを焼く

今回お世話になるのは『[ROM][Z3TC] AICP Android Ice Cold Project o8.1 oreo for SGP621/SGP611 [UNOFFICIAL]』です。AICP o8.1のSGP621(LTE)/SGP611(Wi-Fi)向けというわけですね。

  • AICP o8.1のLTE版のZIPを落とす
  • 端末をブートローダーに入れる: $ adb reboot bootloader
  • ZIPの中の boot.img を取り出して焼く: $ fastboot flash boot boot.img
  • 各端末向け(ここではscorpion)のTWRPを落とす
  • TWRPを〝FOTAKernel〟に焼く: $ fastboot flash FOTAKernel TWRP_****.img

これで逃げられないところまできたので、とどめを刺します。

  • 落としてきた aicp_scorpion_o-13.1-UNOFFICIAL-2018****.zip をSDカードに入れる
  • opengapps.org からお好きなエディションのOpenGAppsを落としてSDカードに入れる (arm, 8.1, stock を推奨します)
  • rootが欲しい人はMagiskの最新版を落としてきてSDカードに入れる

とどめを刺す準備もできました。

  • 通常モードから $ adb reboot recovery するか、ブートローダーで $ fastboot reboot して、起動画面でLEDが紫に光ったらLEDが黄色になるまで音量UPキーを連打する
  • TWRPが起動するので、Wipe > Advanced Wipe と進んで SystemData にチェックを入れてwipeする
  • 終わったらBackで戻って、InstallからmicroSD上の aicp_scorpion_o-13.1-UNOFFICIAL-2018****.zip を指定して焼く
  • 次にInstallから open_gapps-arm-8.1-****.zip を焼く
  • 必要に応じて、 Magisk_v****.zip を焼く
  • Wipe Dalvik/Cacheボタンを押してゴミを消し、Reboot

これでAICP o8.1が起動してくるはずです。ああ、起動画面はXPERIAロゴになっていますが、Xperiaのエクスペリエンスはいっさい失われたピュアAOSPな感じのROMなので、これで昨今の中華タブっぽくなったと思います。

Post-install

ランチャを標準のやつから以下のに変えると、よりピュアGoogleな感じになるのでよいと思います。

  • Google Pixel 2 Launcher
    -- https://forum.xda-developers.com/android/apps-games/app-rootless-pixel-2-launcher-google-t3688393

セキュリティアップデートが提供されるたびに更新されることには期待できない(20180326版でSPL=2018-3-5)ですが、標準ROMの長らく更新が止まってSpectre/Meltdown脆弱性がそのまま放置された状態よりは信頼性が高くなったことが期待できます。

カスタムROMのソースは信頼できない! という方は以下を参照して検証するといいと思います。

https://github.com/AICP

今回、ROM焼きに至った背景

セキュリティアップデートが提供されていないのもそうなのですが、台湾版は23.5.A.0.575が最終版で、グローバル版よりひとつ古いバージョンで止まっています。PRFCreatorでprerootedなZIPを作ってrooted環境を作るのも自衛策のひとつではあるのですが、保証もとっくに切れているし、どうせなら何か別のROMを焼こうと思いました。
ところでぼくはXperia XZ2もGalaxy S8もAndroid 8系なので、どうせならタブレットも揃えたくて、選択肢としてはAICP o8.1ひとつしかなかった感じです。