2017年3月20日月曜日

aroma polti COMO

コーヒーが好きなので家にはコーヒープレスもエスプレッソマシーンもあるし、毎日のように何らかのカッフェへ行くわけですが、コーヒーを抽出するのは手間だし、カッフェ通いはお値段が張ります。
そんなこんなでカプセル式の自動エスプレッソマシーンを何度も検討したのですが、クレマが薄いとかそもそもの味が単調だとか、トータルで考えるとカッフェに行ったほうが安いとかで購入には至りませんでした。

今回のaroma poltiは、少なくとも日本ではまったく知名度がありません。どうしてこれに決めたのかというと、本体のメンテナンス性の良さ・濃厚なクレマ・カプセルの種類の絞り方が潔い・そもそもできあがるコーヒーがおいしい、といったところです。

抽出方法が一風変わっていて、ボタンを押すと次にボタンを押すまで抽出が止まりません。これが何を意味するかというと、エスプレッソもアメリカーノも気分や好みに応じて作れるということです。定量で止まってしまうよそと大きく違うところです。
この手の機器のデモンストレーションは、フォームミルクやシロップを入れて味のバリエーションがうんたら、でごまかされて終わってしまうのが多いんですが、ここは最後までエスプレッソの標準量とマグカップの標準量の抽出だけで勝負していて、〝ああ、ここはコーヒーの味だけで勝負できると考えているのだな〟と思わせてくれました。

コンパクトなボディから19barの圧力で抽出されるので、クレマの層も厚いです。5mmくらいあって、これこそエスプレッソの醍醐味だよなという風味が味わえます。

一方、スチーム口がないのでフォームミルクは作れません。ミルクフォーマを使うかほかのマシーンから拝借するか、という感じですね。

カプセルには4種類のテイストがあります。よそと比べるとだいぶ少ないです。標準的なアラビカ種のブレンド〝Sublime〟・ロブスタ種がブレンドされてボディの強い〝Elisir〟・スイートな〝Crema〟・そしてデカフェの〝Deca〟です。
テイストがそれぞれ個性の強い4種類に絞られることで、何十種類もあるよそのマシーンみたいに迷うことがありません。4種類全部を試飲して、それぞれの個性が際立っていることが決め手の大きなファクタになりました。

本体の、特に水の通るところがほぼ全部簡単に取り外しできます。使用後に外して洗浄するのと、ある程度定期的にクエン酸溶水を作って抽出ボタンを押して内部を洗浄すれば、常にコンディションのよい抽出が味わえると思います。