2018年10月16日火曜日

The King Mod by Surefire Vapor

これがメカニカルMODのゴールだなという目標で、2年ほどVapeをやってきました。最近はcolibri/atto modの基板故障率に割と辟易していて、でもpicoとMirandus modは、(セッティング的に)何かが決定的に違うんですね。素材自体の導電率とか通電性とかそういう部類の話で違うんだと思う。

世の中にはIndraとかKENNEDYとか、人によって様々なゴールがあると思うんですよ。ぼくはVapeを始めたとき(まだメカニカルもテクニカルも分かっていなかったころ)に素直にこれかっこいいなと思ったのがKingだったので、もう、これはKingに行くしかないのかと思って、最後の2本から1本を選びました。そう、選ぼうと思ったときにはもう、生産が終了していたのですよ。

King Mod自体は歴史も古く、米国の通販であれば、オーセンティックでも素材がブラスならもう1万円ちょいくらいから売られています(中華系のクローンなら言わずもがな)。フィニッシュがPolishedやJuwel Customなどのものは高いです。King ModをSurefireがフィニッシュするとお高くなるという原理です。

ぼくが選んだのは、Polishedの日本向け(SAMURAI VAPORS)カスタムモデルです。正規価格なので正直お高いですが、ぼくはこのお店を信用しているし、保証体制も充実しているので、打ち止めとしては安いです(という感覚)。

PolishedはSS(ステンレススチール)製ですが、金属自体が染め抜かれていて、磨いても地の銀色が露出することはないです。もっとも、最初から美しくポリッシュされているので、磨く必要はないのですが。“Surefire”を名乗るだけはあって、ミリタリー向けフラッシュライトのそれを彷彿させる仕上がりです。

Surefireとのペアショットも(ライト側がEliteシリーズなので仕上げは異なりますが)。

ライオンズマンションではない、Kingのライオンロゴも丁寧に彫り抜かれています。鉄錆色のボディの重厚感は、ちょっと写真では表現しきれません。個人的には、picoのエアフロー1穴状態でロゴがきれいに縦で揃うのもよい。

バッテリーは、18350/18500(18490)/18650にスリーブによるエクスパンジョンで対応しています。なお、スリーブのスレッドは、colibriやattoなどのように隠れるような処理はされていません。見せるスタイルです。

外径23mmなのですが、ダイヤモンドカットでテーパーがあり、22mmのアトマイザーをきれいに乗せることができます。picoみたいな円錐状の四角いアトマイザーを乗せると一体感が美しい。

メカニズム的なところは、510スレッドのコンタクトピンの調節とバッテリーとの接地ピンの調整が六角のネジ式です。バッテリー側はツメツメにするのではなく、降ると少しカタカタ言うくらいの余裕を持つと、通電スイッチの感触が良くなります。

通電スイッチは、Surefire vaporのロゴとMade in the U.S.A.の文字が彫り抜かれている、24金メッキ仕様です。スプリング式ですが、押した感覚はほぼ均一です。バッテリーとの接地側は、プラス(上)もマイナス(下)もシルバーメッキです。通電性は驚くほどクイックで反応が良いです(でも、ハイブリッドではありません)。

18350でもずっしりと重いので、18650とかだといったいどうなるのかという感じですが、この重さからくる安定感はすごくて、机に置いてもちょっとやそっとじゃ倒れなくて安心です。

24mmやそれ以上のチューブModが主流になり、細くてシンプルなものが少なくなっているので、ゴールのハイエンドとしてこのモデルを選んでよかったと思っています。

スイッチをマグネット式にしてみた

スプリング式は押した感触があまり好みでないのと、いつ千切れるか精神的な不安を抱えながら使用することになるので、マグネット式に換装してみました。

マグネットはネオジウム素材の外径Nmm/内径Nmm/厚みNmmのものを4つ用意すればぴったりはまります。手元にはなかったので、内径と厚みの合うMirandusの予備部品を削って使いました。販売しているメーカーもあります。

  • https://jp.misumi-ec.com/vona2/detail/110300263230/

マグネットの反発力は、上側を1:下側を3にしたときがもっとも好みに近い感じだったので、そうしています。ふつうは2:2ですね。

通電にも影響はなく、感触の違和感と精神的不安から解き放たれたのでよい改造でした。