2016年5月5日木曜日

Xiaomi Mi In-Ear Headphones Pro

携帯電話でも次々と価格破壊を行っているXiaomiですが、このイヤホンも2千円台でハイブリッド型(BA 1基+ダイナミック 1基)と、かなりインパクトのある商品です。価格からは明らかにダイナミック型としか思えない価格設定。

実際に試聴したレビューはまだ日本語圏では皆無だと思いますので、参考までにレビューを。

まずは標準のイヤーピースで。価格からはもっと低音がガツンと来るようなドンシャリを想像していたのですが、これがなかなか低音のアタックは薄く、濃密な中音域とボーカルが主張します。確かにこれはダイナミックでは出せない音だと思われます。

ここでイヤーピースをソニーのシリコンフォームイヤーピースに変えてみます。今度はキレのよい低音と高らかに響く高音域が加わります。低音域を響かせようとしないので、どこまでも正確なリズムの音が聴こえてきます。モニタ寄りのサウンドです。SHUREで言えばSE315に近い音だと思います。思わず価格を忘れそうになりますが、これがアンダー5000円のイヤホンであると意識していないと頭がおかしくなりそうです。ダイナミックとしては驚異的に鳴る、あのApple EarPodsよりも安いのです。

なお、設計元は[1MORE Design](https://usa.1more.com/) (加一万摩声学科技有限公司; Shenzhenの新興音響メーカー)。Xiaomi自身の設計ではありません。この、音は音屋に任せる姿勢もAppleっぽいところですね。本体にもMiロゴなどは入っておらず、HD Audioの表記があるだけです(細かなスペック表記はありませんが、おそらく再生可能領域が48kHzまであるのでしょう)。

Xiaomiの製品はだいたいそうですが、これも日本に持ってくれば売れる製品だと思います。