まあ入れますよね。
Mi Notebook Airは最初からSecure Bootが有効ですが、OSX86したい場合はこれを切る必要があります。Secure Bootを切るためにはSupervisor Passwordを作る必要があることだけ注意が必要。何もしてないとグレーアウトしててOFFにできねーのかよと思います。なお、EFI設定にはブート時にF2キーで入れる。
非動作デバイスとして真っ先にIntel Wi-Fi 8260が挙げられます。それ以外は常識的に考えて動きそう。USB Wi-Fiを使いましょう。GW-USNANO2A おすすめです。
BluetoothはWindowsを起動してからOS Xに再起動すると有効になるやつだと思う(つまり、Intel向けのFWアップローダがあればWindowsなしで動くと思う)。
インストール時に必要なkextはそんな変態でもなくて、ごく一般的なもの。
- AppleALC.kext
- FakeSMC.kext
- FakePCIID.kext
- FakePCIID_Intel_HD_Graphics.kext
- SATA-100-series-unsupported.kext
- USBInjectAll.kext
- VoodooPS2Controller.kext
Clover EFIの config.plist
はサンプルとしてここら辺に転がしておきます。
トラックパッドがPS/2やUSB接続でなくI2C接続なので、インストール時は動かない。Macはマウスがつながってないとインストーラが動かないので、USB-CポートをUSB-Aコネクタに変換するアダプタを使って、USBを2口にしてマウスとUSBメモリを繋げるとよいと思います。
今回はmacOS Sierra (10.12)のインストールディスクを作りましたが、たぶんOS X El Capitanでも大丈夫じゃないかなという気がする(追記: 大丈夫でした)。
インストール自体はすんなり行くので、インストール後の問題です。
DSDTに何かが足りないんだと思うけど、スリープは一瞬入るけど起きちゃうやつなので、もっとがんばりが必要ですね。
後から入れるkextとしてはこれくらい。
- NullEthernet.kext
- ACPI-Battery.kext
- IntelBacklight.kext
NullEthernetはちゃんと手順踏んで入れましょう(でないと動かない)。
トラックパッドは https://github.com/MacForceOne/VoodooI2C/tree/patch-1
をコンパイルして使うのがいちばんよいのですが、バイナリは誰も作っていないので(というか今は各自コンパイルしてって方針なので)、この辺に置いておきます。あと、もうちょっと下にトラックパッドのこと書くのでそこ見て。マスタの https://github.com/alexandred/VoodooI2C
を使うとおかしなことになる。
Xcodeが最新のmac OSを要求するので、現段階での環境としてはSierraじゃないとだめで、しかしMi Notebook Airしか手元にないとSierraのマウスポインタが動かないので大変なストレスがあってあれなので、まあ自力でソースからどうにかするか、ぼくのコンパイルしたバイナリを信じるかしてください。
削除する純正のkextは以下の感じ。
/System/Library/Extensions/AppleIntelLpss*
これを削除しないと、いつまで経ってもトラックパッドでマウスポインタが動かせません。ああ、vanillaなhackintoshさんさようなら。
OSX86は署名のないアプリケーションをガンガン実行することになるので、確認なしで実行できるように。
$ sudo spctl --master-disable
ついでにSSDのTrimコマンドも有効にしておきましょう。
$ sudo trimforce enable
ディスクの調整を行ったあと、自動的に再起動されます。
トラックパッドは、うまく行っている人はうまく行っているっぽいけど、ぼくの手元では sudo kextutil -v VoodooI2C.kext
で毎回読み込ませないと動かなかった。
で、毎回それをやるのは面倒なので、 /Library/LaunchDaemons/voodooi2c.plist
を作って自動化させた。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
<dict>
<key>Label</key>
<string>org.voodoo.voodooi2c</string>
<key>Program</key>
<string>/usr/bin/kextutil</string>
<key>ProgramArguments</key>
<array>
<string>-v</string>
<string>/Users/takasago/VoodooI2C.kext</string>
</array>
<key>OnDemand</key>
<false/>
<key>RunAtLoad</key>
<true/>
<key>StandardOutPath</key>
<string>/Users/takasago/voodooi2c.log</string>
<key>StandardErrorPath</key>
<string>/Users/takasago/voodooi2c.error.log</string>
</dict>
</plist>
これを、 sudo launchctl load /Library/LaunchDaemons/voodooi2c.plist
などとして読み込ませれば、次回からは自動でマウスポインタが動くようになる、はず。
これでマウスポインタの移動とタップでクリック、右下クリックでコンテキストメニューまではできますが、いわゆるマルチタップを使う動きがいっさいできません。
ほかはQE/CIも動くし、NullEthernetでiCloud/App Store問題もないし、オーディオもLayout 3で何のドライバも要らずに動くので、本当に惜しい。
総合的にはトラックパッドの動きが足を引っ張って、体験としてはそれほどよくない夢でした。あと、バッテリー稼働時間が体感としてWindowsの半分くらいになるので、たぶん6時間くらいしか動かないと思います。
10.12.5
- https://github.com/vit9696/Lilu/releases
- https://sourceforge.net/projects/intelgraphicsfixup/
夢のおまけの話
ぼくの見た夢の総合的な話としては、ATOK 2011とOffice 2011とAdobe CS6が必要なんだけど、ATOK 2011はインストーラでなぜかシリアル番号を聞かれなくて、そのままインストールすると「シリアル番号がないので実行できない」と言われて轟沈、Adobe CS6がインストーラで正しいシリアル番号を入れてもはねられてインストールが進まなくて轟沈、といった感じでした。
これをどうしたかというと、結局Mac OS X El Capitanを入れてこれらの微妙にSierra非対応なアプリを導入して、そこにmac OS Sierraを上書きでインストールしました。これでATOKもCS6も正しく動いた。どちらもそろそろ更新ですかね……