これそのもの自体はVenue 8 Pro 5830と同時期に買っているので、約1年越しにパーツが手に入って直せるようになった、という感じですね。
Intel Atom x5-Z8500にWindows 10 Proを搭載していて、4GB/64GBという構成です。
Windowsタブレットには珍しくCherry Trail搭載で、入出力インタフェースもUSB-Cなので、昨今の環境に適応できる素晴らしい端末だと思います。なお、画面はWacom AESペン対応です。
画面が割れてタッチが効かない、という状態のジャンクだったのですが、この1年間ちょいちょいeBayなどを見ていて(ようやく) FHDのパネルが出品されたので、それを買いました。そう、LCDパーツがHD (1280x800 WSXGA)とFHD (1920x1200 WUXGA)の2種類あるんです。HDはたまに出るけどFHDは出ない、という状況でした。
同時期に、Dell純正オプションの『DW5808e』という、Sierra Wireless EM7355なNGFF WWANモジュールを買いました(これは日本のAmazonで)。SIMスロットとNGFFスロットはあるけどWWANモジュールが付いていない、という状態だったので、アンテナを仕込んで取り付けようと。
Windowsは "Always Connected PC" をスローガンに掲げていただけあって、内蔵WWANがあるとWi-FiとWWANの切り替えがとてもシームレスで快適です。内蔵できるならぜひ内蔵したい。
割れたフロントパネルの交換
横の隙間からピックでこじ開けて、到着したフロントパネルに交換するだけの簡単なお仕事です。嘘です、画面側にメインボードなどのロジックボード類が全部取り付いているので地味にめんどくさい。
ところで今回、米国内でPitney Bowesの依頼を受けたDHLの荷物をUSPSが引き受けて、それをFedExがInternational Economyで国際輸送して日本郵便がゆうパック扱いで配送してきた感じなんですが、その国境と貨物業者を跨いだ縦断検索にはこの『Parcels』というサービスがたいへん役立ちました。
こういうWebサービスはどんどん宣伝していきたいですね。
Dell 公式のドライバーパック
基本的にはドライバはWindows Updateのもので行けますが、いくつかは以下のリストから選んで導入したり、Dellのソリューションである『SupportAssist』を使って更新する必要があります。
- https://www.dell.com/support/article/jp/ja/jpbsd1/how13491/venue-8-pro-5855-windows-10-driver-pack?lang=en
Dell Wireless DW5808eのドライバとファームウェア更新
Windowsのそのままのドライバだと正しくWANに接続できないので、ドライバを更新する必要がありました(Version 6.36.4824.504, A11)。このパッケージにファームウェア更新も含まれています。
- https://www.dell.com/support/home/jp/ja/jpbsd1/drivers/driversdetails?driverid=yrvdp
パッケージを実行すると、ドライバのインストール後にファームウェアの更新が行われます(画面右下に進捗表示が出ます)。その後いったんデバイスを見失うので、Windowsを再起動すると正常にWANへ接続できるようになります。
なお、Windows 10 October 2018 Update (Version 1809)だと、LTEに繋がらず最大時HSDPAになってしまう問題があるようです。これはドライバとファームウェアの更新を待つしかなさそう。
追記: Generic DriverのVersion 8.10.4836.0002とBuild 4837のファームウェアをSierra Wirelessのサイトからダウンロードし(要ユーザー登録)、検証してみました。が、特に結果は変わりませんでした。
- https://source.sierrawireless.com/resources/airprime/software/airprime-mc-series-windows-drivers-qmi-build-history/
この辺を見ながら、October 2018 Updateへの対応の模様を観測していくのが良さそうです。
Intel Dynamic Platform and Thermal Frameworkが×になる問題
このデバイスにデバイスマネージャで×が付き、Windowsのシャットダウン時に WDF_VIOLATION を吐いて再起動してしまう問題がありました。以下のドライバで解決しました。
- https://www.dell.com/support/home/jp/ja/jpbsd1/drivers/driversdetails?driverid=jxyjd
単純にWindows Update提供ドライバと相性が悪いようでした。
タッチパネルが反応しない問題
インストール直後は、デバイス的には認識されているもののタッチに一切反応しなかったのですが、『SupportAssist』からIntel Chipset Driver A04が降ってきて、それをインストール完了させることで機能するようになりました。
タッチパネル ファームウェアの更新
初期のタッチパネル ファームウェアには、AC電源を引き抜いた後にタッチパネルの反応が悪くなったりする問題があったようで、ファームウェアの更新がリリースされています。
- https://www.dell.com/support/home/jp/ja/jpdhs1/Drivers/DriversDetails?driverId=508J4
当該の事象に遭遇していないので、効果のほどはよくわかりません。
ペンで描けない問題
適切なAESドライバがないと、ペンで描画できない問題が発生するようです。
Wacom Bamboo InkとDell Premium Active Pen (PN579X)は、ほぼ同一のものらしく、ドライバに相互互換性があります。Dell提供のもののほうが新しいので、それを使います。
- https://www.dell.com/support/home/jp/ja/jpbsd1/product-support/product/dell-active-pen-pn579x/drivers
このドライバに加えて、以下のWacom feelドライバも入れる必要があります。
- http://us.wacom.com/en/feeldriver/?dlid=621ad0
このふたつを追加することで、ペンが正常に動作するようになりました。
ただ、このデジタイザにはペンの入力だけが不定期に飛んでしまう現象があるようで、イラスト用途などには使えないという感じです(個体差だと思います)。