2016年12月27日火曜日

VAIO Pro 13のEFIエントリが吹っ飛んだので対応した話

ぼくのVAIO Pro 13には、常用のMac OS X (El Capitan 10.11.6)とWindows 10 Pro (Version 1607)が入っているのですが、これらを選択起動するためのEFIブートローダClover EFIが起動しなくなって(※USBメモリからは行ける)、CloverをいくらインストールしてもWindows ブートマネージャがエラーを吐くだけになって難儀したので解決策を記録しておきます。

UbuntuのLive USBを用意する

UbuntuのWebサイトからISOイメージをダウンロードしてきて、USBメモリへddコマンドで書き込むだけです。

$ sudo dd if=/Users/****/Desktop/ubuntu.dmg of=/dev/disk1 bs=1m

次にこのUSBメモリから起動させます。

efibootmgrコマンドを使って修復する

efibootmgrコマンドをとりあえず叩いてみると、以下のようにエントリがリストアップされると思います。

$ efibootmgr
BootCurrent: 0001
Timeout: 2 seconds
BootOrder: 0001,0000,0005
Boot0000* Windows Boot Manager
Boot0001* UEFI: Sony Storage Media 0100
Boot0005* Windows Boot Manager

Windows ブートマネージャが複数登録されていて、何らかの問題を引き起こしているのだろうなということが分かります。また、インストールしているはずのCloverのエントリがないので、手動で追加します。

$ efibootmgr -c -L "Clover UEFI" -l "\EFI\CLOVER\CLOVERX64.EFI"
BootCurrent: 0001
Timeout: 2 seconds
BootOrder: 0001,0000,0005
Boot0000* Windows Boot Manager
Boot0001* UEFI: Sony Storage Media 0100
Boot0005* Windows Boot Manager
Boot0002* Clover UEFI

〝Boot0002〟としてCloverが追加されたようです。この結果を受けて、今度はブートオーダーを変更します。

$ efibootmgr -o 0002
BootCurrent: 0001
Timeout: 2 seconds
BootOrder: 0002
Boot0000* Windows Boot Manager
Boot0001* UEFI: Sony Storage Media 0100
Boot0002* Clover UEFI
Boot0005* Windows Boot Manager

これでCloverしか起動しなくなったはずです。再起動して様子を見てみましょう。

ぼくの場合はこれで直ったのですが、環境によってはもっと追加の操作が必要な場合があるかもしれません。efibootmgrコマンドは非常に多機能なので、何らかの助けになると思います。

VAIOの構成変更メモ

ところで、この修復と前後してVAIO Proのロジックボードを変更してのシステム構成変更を行いました。

変更前がi5で──

──変更後がi7です。メモリも倍増。

この変更を行ったことで、特にDSDT/SSDTをいじることなく、スリープが正常にできるようになり、LCDオフから復帰後の画面乱れ(グリッチ)が起こらなくなりました。i5の構成に個体として何らかの問題があったようです。