2017年4月10日月曜日

VAIO Phone A

普段使いのSIM (KDDI VoLTEやその他諸外国のSIM)、音声SIM (docomo 4G)、職場のSIM (KDDI 4G)があって、電話機を3台持ち歩いていたんだけど、どうせメインのiPhoneしか使わないので常々無駄を感じていて、2台に減らしたいなと思っていた。しかし、KDDIが絡むと同時待ち受けできる端末が存在しないわけです。めんどくさい。

DSDS (Dual SIM Dual Standby)対応かつVoLTE対応の電話機を待ち望んでいたら、VAIO Phone BizがハードウェアそのままAndroidへリフレッシュされて、待望のVoLTEなDSDSになって帰ってきました。Windows Phoneのままそうなったら最高だった。

まあ、OSに贅沢は言ってられないので背に腹は代えられず、VAIO Phone A買うかと思っていたら発売日からこっち全然在庫がない。発売から3日経ってようやく手に入れられました。
手元からmicroUSBの端末がようやく一掃できたと思っていたら、ここへ来て復活してしまった。USB-Cだったら最高だった。

Android OSは6.0.1。7系ではありません。デフォルトのlcd_densityは480。5.5インチFHDにしてはちょっと大きめ。本当に素のAndroidで、ベンダーカスタマイズはほとんど施されていません。ブートローダのアンロックもできる模様(やってなくて、設定画面で確認しただけ)。

デュアルSIMのハンドリングもAndroid標準のインタフェースなので、過去にデュアルSIMの端末をいじったことがあれば迷うことはなさそう。

本体の大きさはiPhone Plusファミリとほぼ一緒なので、あれが大きいという人には合わないです。サブの電話機として、ファブレット的に使うならとてもよい大きさだと思います。
ただ、大柄な筐体のわりには電源ボタンが小さめで、右上の角にあるので、ON/OFFが若干やりづらいです。上辺か右辺の真ん中あたりにあればよかった。

充電中/充電完了を示すインジケータLEDがありますが、これは通知LEDとしては働かない模様。まあ、通知LEDない機種も多いですからね。あと、充電完了表示になるのがXperiaと同じく90%になったときで、ソニーDNAの名残みたいなものを感じます。

2万円の電話機に期待されるべきことに関してはだいたい上回っていますが、NFCがないことは心しておいたほうがいいでしょう。背面タッチで転送とかできない。

対応バンドとかゴチャゴチャ言う気はないけど、KDDIで使うときにバンド足りてないのは気に留めておくとKDDIクソみたいに思うことがなくてよいと思います。ぼくはバンドとかCAとか気にしない性分です。CAといえば、CAしているときは「4G+」表示になりますが、設定からCAを切ることはできません。無駄にバッテリーを食う。
念のため言っておくなら、ドコモのVoLTE SIMとKDDIのVoLTE SIMを挿してドコモ側でデータ通信させたい、というときに問題があります。この場合はKDDI側で音声発着信が行えません。KDDIのVoLTEはネットワークの仕様上、3GへCSフォールバックできない(KDDIの3GはUMTSではない)からです。KDDI側でデータ通信させるなら大丈夫です。

ぼくはiPhoneにKDDI 4G、VAIO Phone Aにdocomo 4G/KDDI VoLTEでデータ通信をKDDI VoLTEで行う構成にしました。この場合、ドコモは3Gを拾い続けて4Gへは昇格しません(VoLTE SIMでも同様の動きです)。逆に、KDDIはVoLTEですから4Gのみを拾い続けます(4G SIMでも同様の動きです)。

と、まあ細かいところを見ていくといくつかの制約はありますが、とにかくこの電話機は2万円の電話機なので、重箱の隅をつつくようなことをするなら最初から5万出してHuawei Mate 9買おう?