2018年9月14日金曜日

これからのVAPEに、ニコチン塩基という選択肢

アメリカのVAPE市場では、大ヒット作のデバイス『JUUL』などによってすでにニコチン塩基のビッグウェーブがやってきているのですが、まだ日本や中華圏ではVAPEのリキッドに添加するのはニコチンという認識が一般的です。

ニコチンを添加したことのある方なら分かると思うのですが、ニコチンを添加しても紙巻きタバコのような、最初のひと口からの満足感は得られません。かと言って高濃度の溶液を作っても辛くて吸えたものではありません。

そこで、従来の精製されたニコチンではなく、タバコ葉に含まれるニコチン化合物に極めて近い形態のニコチン塩基(salt nicotine)に注目が集まっています。この化合物は、禁煙治療に使われるニコチンパッチなどにも含まれています。

これまでとの違いは? 危なくないの?

体感として大きな違いは、同じ分量でも俗に“スロートキック”と呼ばれる喉や肺へのキック感が大きいことと、体内への吸収が速いので少ない量でも満足感が得られることです。

危険性に関しては、今までと同じ感覚で吸い続けるとニコチン過多になりやすく、長期的にはニコチン中毒に至るまでの時間が短くなる可能性が高いことが挙げられます。運用に節度が求められます。

VAPEの歴史はまだ浅く、紙巻きタバコと比較した危険性は研究途上ではありますが、コイルに由来する重金属中毒の可能性なども指摘され始めてきたところであり、紙巻きタバコと比べて安全とは言い切れませんし、精製ニコチンとニコチン塩基で害性が異なるかというとそうではないと考えられます。

体験としてニコチン塩基のほうが喫煙した感覚が強く、そこから得られる満足感も高い傾向にあると言えるため、減煙効果としては一定の成績を収めると思われます。

また、紙巻きタバコと比較すると、より毒性の強いタールが生成されないので、紙巻きタバコよりは安全であるとする向きもあります。

どのような人におすすめなの?

これは、まず従来のニコチンを添加するやり方で満足度を得られていない人が挙げられます。

このようなケースだと、ニコチン塩基は最初から喫煙感が得られるので、VAPEによる体験を別の次元へ導いてくれるでしょう。

また、ヘビースモーカーの人々にもおすすめできると考えられます。より重いキック感が得られることから、紙巻きタバコの消費が減る傾向になれるのではないでしょうか。

これまでと比べたデメリットは?

リキッドの数がまだ少なく、ニコチン溶液のような、それのみの溶液がほとんど売られていないことです。このため、ある一定のフレーバーに縛られることになります。

これに関しては、メンソールに近いリキッドも存在するため、メンソールが嫌いでなければ調合することでこれまでのリキッドをうまく活かしていけるかもしれません。筆者はこのような運用です。

運用していく上での注意点は?

まず、精製ニコチンと比べて揮発性が低いので、体内に吸収される割合も高いことから、いわゆる“サブオーム領域”での運用が推奨できないことです。

低くても0.8ohm程度、できれば1.2ohmくらいでの運用がよいと思われます。つまり、“爆煙”セッティングには向いていません。

筆者はこのような24gaugeと28gaugeのパラレル(双方Ni80)を好みますが、通常時より巻数を増やしていて、0.9ohmくらいのコイルを作っています。

おすすめリキッドはありますか?

個人的主観ですが、フルーツフレーバーで定評あるNakedの『Nkd 100 Salt』シリーズがおすすめです。

この中で『Very Cool』はミント感が強く、それほど甘味も強くなくて、“Salt”らしい塩味が感じられます。調合するためのベースリキッドとしてよいと思います。

ここまでのまとめ

害性に関しては諸説あるものの、得られる喫煙感はとても強く、個人的にはいつまでもだらだらと吸ってしまうということがなくなったので、減煙効果が高いと感じています。

高抵抗デバイス向けということで、ploom TECHの、リキッドが注入できるタイプの互換カートリッジにこのリキッドを入れるというのも割とよい体験が得られます。これも喫煙感の向上があるので、無駄に消費しなくなります。

もし、現在のニコチン添加リキッドに満足できていないというのであれば、ぜひいちど個人輸入を試していただきたいなと思います。

このエントリは筆者個人の見解であって、どのショップを推奨するとかどのショップの後ろ盾があるとかではないので、そのあたりをご承知おきください。よきVAPEライフを。