2019年2月4日月曜日

JT Ploom TECH+ スターターキット (Black)

2018-2-4

JT Ploom TECH+ スターターキット (Black)

JT/日本たばこ産業の低温加熱式電子タバコの新型である『Ploom TECH+』を買いました。先行予約開始以来、まったく製品販売サイトにも繋がらず、品薄の続く商品です。正直なところ、安価な労働力として転売屋を使ったほうが楽ですね。

新型では、出力が上がったため加熱温度が10℃向上し、リキッドが直接的に液体になったこと、それらに伴って本体が大型化したこと、の3点が大きく異なる部分です。たばこカプセルも変わりました。

たばこカプセルは、『マイルド・ブレンド』『ロースト・ブレンド』の2種が非メンソール、『コールド・ミント』『クリア・ミント』の2種がメンソールで、計4種類でのスタートです。

本体の話

本体は、これは要するに、まあVapeですね。液体のニコチンが法的に許可されていないからこうリキッドとカプセルの分離方式になっているだけであって、もうほとんど完全にVapeだというのを隠さない感じになりました。いわゆる“AIO”のスターターとほぼ同一の形状をしています。Vapeonlyの『arcus 2』のスイッチ周りとか、こんな感じですね。

ブラックはマットな仕上げで見た目の高級感はそこそこあるのですが、旧型での経験上これはすぐに剥げることが分かっているので、ぼくは速攻でダイノックフィルムを貼って加工してしまいました。

ちなみにホワイトは、上塗りのあるすべすべした質感のようですよ。

トップキャップの部分が別パーツで売っているので、ピンクゴールドを買って中央のアクセントラインと色を合わせてみました。

実際に吸うときは、今までのように吸えば加熱スタートではなくなり、ボタン3クリックで起動する方式になりました。ここもすごくVapeっぽい。

ちょっとVapeと違うのは、喫煙時にはボタンを押さなくてもよいということです。ここは従来どおりで吸えば加熱され、口から離せば停止される動きです。また、基本的には電源を切るための操作はありません( 5分放っておくと切れるのと、ボタンを3秒以上長押しすると緊急強制電源断が働くようです)。吸いはじめの3クリックが動作として加わった感じです。

ちょっと解説

そもそもなんでこんなVapeっぽいのかという話なんですが、このPloom TECH+はJTがすでに海外で販売している『logic pro』というヴェポライザーの日本版だからです。つまり、向こうではニコチン入りのリキッドで売っている、れっきとしたVapeデバイスです。

  • https://logicvapes.us/e-cigs-vaping-devices/logic-pro-vaporizer

プレス画像を見るとそっくりでしょ。

トップキャップとカートリッジ部の構造の違いで日本の法規制に合わせたもの、と考えるのがよいと思います。

いわゆるPODとしてのlogic proを各国に向けてカスタマイズして販売していて、それが日本ではploomのブランドでリリースされることになった、という感じですね。

カプセルの話

全部吸ったので味の解説をさらっとしておきます。

マイルド・ブレンドはいちばんスタンダードな感じですが、ちょっとアップルティーっぽい香り付けがあります。

ロースト・ブレンドはちょっとスモーキーですが、コーヒーのような香りがあります。

コールド・ミントは、まあこれはメンソールですね。ふつうのメンソールです。

クリア・ミントは、クロレッツのようなミント系のガムっぽい味がします。ちょっと新しい。

どれが気に入ったかという話ではロースト・ブレンドとクリア・ミントのふたつなのですが、たぶん吸い続けるのはロースト・ブレンドです。ぼくはあまりメンソールを好きではないんだと思う(紙巻きのころはメンソールだったんですが)。

味の傾向としてはぐっと紙巻きのスタンダードに寄せたんだなと思いますが、旧型のように変わったテイストが増えてほしいと思いました。梨とかおいしいんだよね。

ただ、いがらっぽさや生臭さが旧型よりかなり抑えられていて、よりクリアな味わいです。しかしそれは、要するにVapeなんだよな……

ふつうの紙巻きたばこと比べてどれが近いのかとなると、ロースト・ブレンドだとは思うのですが、紙巻きから移行してくればまだまだ戸惑う味ですし、そういう人には高温加熱式のほうが馴染みやすいのだとは思います。Vapeユーザーとしてはまったくありな感じの味付けなんですがね。

カートリッジの話

リキッドの入っている部分ですが、ploom Shopのスタッフによればこれは4種類それぞれで調合が異なるそうです。つまり、Vapeのリキッドが異なる感じですね。上のほうで香り付けのことを書いていますが、ここがそれなんだと思う。

一方、旧型のカートリッジは分解したりしていろいろやられていましたが、そういうことが容易にできないような成形になっています。でもそのうちここのカトマイザー的なものが出てくるんじゃないかなあ。

なお、カートリッジ内のリキッド残量はケースの窓から簡単に把握することができるようになって、いままでよりかなり利便性が上がっています。

また、標準の1パッケージ250パフではリキッド残量が結構残りますので、旧型でリキッド切れに悩まされていた人には朗報ですね。

総評

Vapeだと言ってしまえばこれは簡単なのですが、スロートキックも喫煙感も向上しているので、今までのploom TECHに物足りなさを感じていたのであれば間違いなく買いな商品です。

旧型では物足りないという反応が多かった、PODタイプのVapeでニコチンを添加している人にもお勧めできるようになったと思います。そのうちリキッドを自分でどうにかするカトマイザーが出てくるでしょうし、デフォルトのテイストもおいしくなりました。