まるでジェネリックpicoのような外見をした、PURO RTAを買ってみました。XTRA MILE VAPEは韓国発のメーカーです。
- http://xmvape.com/
サイトに掲載がないのでよくわからないんですが、V2 (V2.2)と呼ばれるもののようです。V1との違いは、クリアロ向けのプリメイドコイルが入るか入らないからしいです(入るほうがV2)。Vaporesso EUC (Eco Universal Coil)が使えるみたいですよ。
picoと大きく違うのは、チムニーがないことです。チャンバーとドリップチップがほぼダイレクトに直結される感じになっています。同じ22mmのRTAですが、チムニーがないことでタンク容量は大きく異なり、3ml入ります。
タンクがPMMAなのにドリップチップがウルテムだったので、GRAMのMt.Fuji (Shiro Fuji)を一緒に買いました。かわいい。
どうせならチャンバーの素材をウルテムなどに替えたいところですが、デフォルトのPEEK材のものしかないみたい。
ビルド
ビルドはマイクロサイズのデッキにセットアップするので、あまり無茶ができません。甘みを出したいので、SS316L 26Gを2.5mm 6raps スペースドで巻いてみました。0.7ohm前後。デッキからの高さは高くてもコイル径の半分くらいがいいみたい。つまり1.25mmあたりです。ぼくは1mmくらいにしています。ゲージ数はもっと太いほうが(23~4Gあたりが)おいしいかもしれませんね。
コットンワークは末広がりな感じにして、チャンバーのリキッドフローからの流入を埋める感じに仕上げます。あんまり削がないでよさげ(削ぎすぎるとリキッドが漏れる原因になる)。あとはコットンをリキッドで濡らして整えてチャンバーをはめるだけ。
picoとどっちが楽かというと、断然こちらのほうです。ただ、タンクを空にしてあげないと開けられないので、そこだけが不便かな。
エアフローは可変で大きく5段階ですが、いちばん絞ってもまだ軽いので、MTLとしては ?? という感じがあります。ただ、出てくる味としてはMTLです。
ダイレクトに蒸気の熱さが上がってくるのと、ミストの細かさはマイクロチャンバーらしい仕上がりです。SCREWBACCOのような、熱いほうがおいしいリキッドだと際だちます。
チムニーがないことで上からの見通しがいいので、ガンクの付きやすいリキッドでもコイルの状態をすぐに確認できるのはよい点だと思いました。
Mt. Fujiの紹介
横から見たら富士山の形をした、510規格のドリップチップです。日本の職人さんの手仕事で作られているそうですよ。2mmほどですが上方向に逆テーパーがかかっているので、ミストの立ち上がりがよいというのが特色です。
色が何種類かあるのですが、これはShiro Fujiというクリアのタイプです。MODやアトマイザーとのセットアップで選べるのもよいですね。どちらかというと MTL向けのドリップチップだと思いますが、そんなに細くはないのでDL・爆煙系でも行けると思います。
本当にMTLかと言われると太いので違うというのもあって、別売りで内径2mmのMTL pinアダプターが存在します。が、デルリンとウルテムにのみ対応していて、クリアには対応していないので取り付けられないのでしたとさ……
Polishedとそうでないのがあって、買ったのはPolishedなのですが、磨き自体はそんなにがっつりではないので自分で磨き直しました。
総評
picoまでハイエンドは要らないけど漏れずにビルドが楽なタンクが欲しいという場合に選択肢へ入ってきそうなアトマイザーです。国内流通が少ないぶんレア度が高いので、会話のきっかけにもなりやすいです。
また、多くのRTAはチムニーで絞られるぶんどうしても独特の味がありますが、そこがないぶん味わいはRDAなどに近く、リキッドの味をダイレクトに活かせるアトマイザーに仕上がっています。